セカンドステージが開幕。スーパー9リーグ(上位リーグ)で、パナソニックが38-14でアサヒビールを退けて6勝目を挙げ、全勝を守った。アサヒビールは通算4勝2敗となり、優勝争いから後退した。

 立ち上がりは互角の展開。第1Q6分29秒、パナソニックがQB高田からTE岸本への1ヤードTDパスで先制すると、アサヒビールはすかさず、同8分19秒にQBミルズからWR大沢への37ヤードTDパスで追い付く。さらに、パナソニックが同Q終了間際にRBデュプリーの1ヤードTDランで再びリードを奪うと、アサヒビールは第2Q8分31秒、ミルズからWRウィルソンへの1ヤードTDパスで、また同点とした。

 しかし、そこからパナソニックが底力を見せる。第2Q終盤、残り3分15秒と同1分6秒に連続TDを決めて14点差で折り返すと、第3Q9分19秒にはRBデュプリーがフィールド中央の相手ディフェンスを突破。41ヤードを走って、ダメ押しのTDを奪った。

 会心の勝利に主将のLB高山は「春から戦力補強し、ファンダメンタル(基礎)強化のトレーニングが自信につながった」と納得の表情を見せた。そして、「これから一番大事なのが気持ち。チーム一丸でいく」と次戦に向けて気合を入れた。

 その次戦、11月15日の相手はノジマ相模原。高山は「強敵だが、ホーム(大阪・キンチョウスタジアム)を力に変えたい。2週間しっかり準備して、ハートで挑む」と勝利を誓った。

 荒木監督も「セカンドステージは、このところ2戦目に勝てていないので、それを超えたい」と気を引き締めていた。