開幕して男女の個人予選を行い、男子はロンドン五輪4位の伊藤正樹(東栄住宅)が108・730点で日本勢トップの8位につけ、上位24人(各国・地域最大3人)による準決勝へ進んだ。

 ロンドンに続く2大会連続の五輪代表を狙う伊藤は、演技直前で上山、外村の両ベテランが失敗する姿を目の当たりにした。「やりづらい雰囲気だった。チームのために次へつなげようと、気持ちを大きく持って演技したが、緊張感からか、本来しないようなミスもした」と明かした。

 それでも、27歳のエースの演技には責任感がにじんでいた。「個人的には点数はいまひとつ」と振り返るように、ベッド内の枠を外して減点もされたが、技は無難にこなし、8位で予選通過。「準決勝は気負いすぎず、五輪の2枠を持って帰って、(代表2人が)いい意味で競い合っていきたい」と話した。