水泳の世界選手権男子400メートルメドレー金メダリストで、リオデジャネイロ五輪代表に内定している早大の瀬戸大也(21=JSS毛呂山)が、両かかとの手術以来約4カ月ぶりに実戦復帰した。

 短水路(25メートル)で3種目に出場。最初の400個人メドレーでは、緊張で「ゴーグルを着ける時手が震えた」が、4分07秒80で圧勝。200メートルバタフライは1分51秒96、200メートル個人メドレーは1分57秒31で制した。「本当は(400個人メドレーで)3分58秒台を出したかった」と悔しがり、「これじゃ、(ライバルに)めっちゃ差をつけられてしまう」と危機感を募らせた。

 年末年始はグアムで合宿を行い、急ピッチで体を仕上げた。厳しい練習中は「(萩野)公介とか、海外のライバルの顔を思い出してやりました」。だが、4カ月のブランクは大きい。この日は「練習をこなす体で、まだレースをする体になってない」と万全ではないことを実感した。

 「そんなにポンポンいったら、五輪金メダル取れちゃいますよね。甘くないぞ、ということが分かったので良かったです」とあくまで前向き。「少しずつタイムを伸ばしていければ」と、実戦を重ね8月の大一番へ調子を上げていく。