7人制ラグビー女子日本代表が6日、米国とブラジルに遠征するため成田空港から出発した。ブラジルでは7人制の国際大会ワールドシリーズ(WS、20・21日)に出場する。

 リオデジャネイロ五輪での同種目の競技初日である8月6日をちょうど半年後に控え、ブラジルでは大会後に建設中のスタジアムなども視察する予定だ。

 浅見敬子ヘッドコーチ(HC)は現在、五輪の直前合宿は早めに現地入りして行う考えであることを明かし、「スタジアム(と選手村)の距離感とか、外に出てリフレッシュできるものがあるのかなどを確かめたい」と話した。

 ブラジルではジカ熱が流行している。防止のため現地の虫よけのスプレーを調達するだけでなく、蚊が集まりそうな水たまりには近づかない、暑くても長袖を着て練習する、外でのプールリカバリーは行わないなど万全の対策を施す。

 山口真理恵(26=ラガール7)は「効くかわからないですけど、日本の虫よけスプレーも持ってきました」と苦笑いで話した。

 昨年12月のWSドバイ大会で9位に終わってから、フィジカル強化に重点を置いてトレーニングを重ねてきた。浅見HCは「このままでは勝てないことは本人たちがわかっている。どれだけ(強豪国に)近づいたか見たい」と話した。