リオデジャネイロ五輪の男子7人制ラグビー日本代表選手は25日、合宿をしている千葉・成田市内の成田市立加良部小を訪れ、児童726人と交流した。

 代表チームが同校の近くで合宿をしていたことから、今回の交流会が実現した。桑水流主将ら代表メンバーは大歓声を浴びながら、児童とタッグラグビーなどをしながら楽しく過ごした。

 中でも、床に座った児童の頭越しにラグビーボールをパスする場面では、体格の大きな選手が、正確に楕円(だえん)球を操り、頭上を猛スピードで通過する様子に、体育館は児童の歓声であふれた。

 ラインアウトの実演や、ランパス、タグラグビー、さらには質問コーナーと充実した内容。質問コーナーでは「ラグビーをはじめるきっかけは何ですか」「試合中は何を考えていますか」「身長を伸ばすにはどうすればいいですか」「7人制もスクラムは組みますか」などの質問が次々とメンバーに寄せられ、「牛乳を飲んでください」などの答えに、児童は大喜びしていた。

 約1時間の交流会を終えた日本代表の藤田慶和(早大)は「こういう機会は本当に楽しいです。7人制ではあまりないですが、子どもたちと直で触れあえるのは大切だと感じました。子どもたちも、僕たちと会って体の大きさとか、ラグビーの楽しさを少しでも感じてもらえたと思います。また、こういう機会があればうれしい」と、言った。

 同校の神嵜諭(かんざき・さとる)校長(59)は「選手の人柄に触れて、本当に子どもたちも楽しんでいたと思います。学校の近くで合宿をされていたことから、今回の励ます会になりましたが、直接選手を見ることができて貴重な経験になったと思います。選手の皆さんは、大きく、優しく、本当にすばらしい選手でした。是非、五輪でも大活躍してもらいたいです」と、笑顔がたえなかった。