卓球のリオデジャネイロ五輪男子代表で世界ランク6位の水谷隼(26=ビーコン・ラボ)が24日、ワールドツアー・クロアチアオープン(24日開幕、ザグレブ)に出場するため、羽田空港から出発した。「五輪でのシード順を上げるためにも、クロアチアからの3大会すべてで優勝したい」と目標を掲げた。今後はクロアチア、スロベニアオープン(6月1日開幕、オトーツェツ)、オーストラリアオープン(同8日開幕、メルボルン)と転戦する予定だ。

 リオ五輪のシングルスは、世界ランクでシード順が決まる。現在は第4シードの位置だが、ワールドツアーの勝利や優勝ボーナスポイントを得れば、2人出場の中国勢の一角を上回って第2シードを獲得し、決勝まで中国勢と対戦しない可能性も出てくるため、男子初のメダル獲得にまた1歩近づく。

 優勝したポーランドオープン(4月24日閉幕)後は、所属するロシアリーグでも負けなしと好調。「(3大会とも)格下には負けられない。ロシアから帰ってきてから代表の合宿もありましたし、ものすごくいい状態。絶好調です」。家族の見送りも受け、意気揚々と搭乗した。