日本オリンピック委員会(JOC)が、8月のリオデジャネイロ五輪の日本選手団主将に、レスリング女子53キロ級で4連覇に挑む吉田沙保里(33)を選出する方向で最終調整していることが6月30日、関係者の話で分かった。女子が夏季五輪で日本選手団の主将を務めるのは初めてとなる。

 吉田は前回12年ロンドン大会で日本選手団の旗手を務めたのに続く大役となる。五輪3連覇と、昨年13連覇した世界選手権を合わせ、16大会連続して世界一に輝いている抜群の実績を買われた。

 開会式で日の丸を掲げて行進する旗手は、7月3日に東京都内で開かれる結団式に向けて選考を急いでいる。