【ニューヨーク26日(日本時間27日)=吉松忠弘】米国を舞台に国際的に活躍する俳優、渡辺謙(56)が、29日に開幕するテニスの全米オープンに出場する錦織圭(26)にエールを送った。「いつも期待して見ている。やはり(運を)持っている人は持っている」と話した。

 全米オープンの会場で連日、錦織を取材中。年末に放送予定の特番企画のためで「トップ選手とは何を考え、はね返し、のみ込まれるのかを知りたい」。朝早くから、1日2度の練習を追いかけ、錦織専属ストリンガーにまで話を聞く徹底ぶりだ。

 ツアーにも詳しい。「次から次へと新しい大会が待っている。(錦織も)常に先を見ているようだ」。自身のブロードウェー挑戦と重ね合わせ「僕らもイメージをはるかに超えたオファーが来る。5年前にブロードウェーに立っているなんて、思ってもみなかった。先を見ないと」と語った。

 全米の会場にも刺激を受けた。「環境やシステムなど想像を絶する大イベント。文化やエンターテインメントへの価値の違いを感じる」。その中で、ともに活躍する錦織に「立ち入った話も聞きたい。だから同じ視点で話したい」と、熱いまなざしを送っていた。同じ特番で、ゴルフの松山英樹も取材している。