2026年夏季アジア大会の開催都市を決めるアジア・オリンピック評議会(OCA)の総会に出席するため、愛知県の大村秀章知事と名古屋市の河村たかし市長が24日、ベトナム・ダナンに到着した。

 愛知県と名古屋市は共催で開催地に立候補しており、25日の総会では、両氏そろって15分間のプレゼンテーションに臨む。評価委員会が県内の競技施設を視察した際には、高い評価を得ており、有力な対抗馬もないとみられることから、愛知・名古屋開催が拍手で承認される見込み。

 開催が決まれば、夏季アジア大会としては1958年の東京、94年の広島に続く3回目の国内開催となる。愛知県などは27年のリニア中央新幹線の品川-名古屋間の開通に合わせるため、開催時期を1年遅らせたい意向を持っている。

 ダナン市内のホテルに到着した2人は長旅に疲れた表情だったが、大村知事は「熱意を伝え、明日は歴史的な日にしたい」、河村市長は「日本は東京だけじゃないぞ、ということをアピールしたい」と意気込みを語った。

 愛知県と名古屋市は5月に共同で開催地に立候補を表明したが、市側が大会経費や負担割合を明示しない県に反発、河村市長が9月5日に白紙撤回を発表した。その後の調整で公費負担の上限を600億円とすることに合意し、市が20日に招致計画に復帰していた。