ハンドボールのザンビア代表が18日、東京・府中市の明星高校で国際交流試合に出場した。過去全国制覇7回という強豪校相手に前半を11-16。相手がメンバーを入れ替えた後半に猛攻を仕掛けて28-24と逆転勝ちした。滞空時間の長いジャンプで、空中で1回転しながらシュートを決めるなど身体能力の高さを生かしたプレーも披露した。

 同校の国際交流試合は、ザンビア代表の来日を支援した元青年海外協力隊員の田代征児氏(44)がハンドボール部OBだった縁で実現した。同氏の思いに共感して開催のための資金集めなどにも尽力した同校の小川和人監督(54)は「生徒にとっても、最高の経験になった」と喜んだ。

 試合後のレセプションにはザンビア共和国のムティティ大使、府中市の高野律雄市長、日本ハンドボール協会の蒲生晴明副会長らも列席した。母校に練習試合を頼んだことが国際交流イベントに発展したことに、田代氏は「構想2年、準備に1年、プロジェクトが実現したのは、多くの人の支えがあったからです」と、感謝していた。