昨夏のリオデジャネイロ五輪で金メダル4個を獲得した至学館大レスリング部が14日、愛知・大府市の八ツ屋神明社で必勝祈願を行った。リオ五輪金メダルの川井梨紗子(22)土性沙羅(22)、昨年12月の世界選手権(非五輪階級)を制した向田真優(19)らが参加し、8月の世界選手権(パリ)での優勝を祈願した。

 3人の女王は、そろって絵馬に「世界選手権優勝」と書いて奉納。1階級下げた53キロ級で頂点を目指す55キロ級女王の向田は「まず6月の全日本選抜を勝って、世界に挑みます」と吉田が守ってきた同階級の新女王の座へ意欲たっぷり。伊調馨(32)の58キロ級で初の世界一を狙う63キロ級五輪金メダルの川井は「違う階級なので挑戦者。でも、階級を下げたというより、自分の階級に戻った感じ」と、笑顔で話した。

 48キロ級五輪女王の登坂絵莉(23)は痛めていた左足親指付け根の手術を6日に受け、この日が抜糸だったために欠席。仲間に託した絵馬に「復活」と記した。同じくこの日参加しなかった吉田が書いた絵馬の文字は「人生のパートナーを見つける!」。多くの金メダリストを誕生させ「金メダル神社」と呼ばれる同神社に「人生の金メダル」獲得を祈願したようだ。