28歳の七戸龍(九州電力)が、尻上がりに調子を上げて4強入りした。

 初戦は相手の指導3による反則負けでかろうじて突破したが、2回戦は抑え込み、準々決勝は鮮やかな投げ技で一本勝ちした。

 2014年から2年連続で世界選手権2位に入った実力者ながら、リオ五輪代表入りを逃して以降は振るわない。

 昨年は11月の講道館杯で3回戦敗退、12月のGS東京大会は3位と存在感が薄らいできた。「この試合で勝って、いいスタートを切れるように頑張りたい」と再出発の思いを込めて畳に立った。