フィギュアスケートの世界選手権男子で初の表彰台となる2位に入った宇野昌磨(19=中京大)がフリーから一夜明けた2日、来季のテーマとして“脱・手抜き宣言”をした。

 「今の僕は表現の部分がまったくなっていない上に手を抜いているんです」

 衝撃のコメントが飛び出したのは今後の課題を聞かれたときだった。今季は4回転ジャンプの種類を昨季までの1つから3つへと増やし、回数も増加。ジャンプのために体力を温存してきたことを明かし「ステップとスピンのところで手を抜いている」と明かした。とりわけ「スピンは練習なら倍くらいのスピードが出る」と言うのだから、かなりの省エネぶりだ。

 ジャンプだけに傾注しがちだった意識を表現面に広げられるのは、技術と体力に自信がついてきた証拠だ。さらには平昌五輪後の新ルールで表現力への評価配分が高くなることを聞いていると言い「(演技の出来栄えを示す)GOEの戦いになる」と、5年後の北京五輪をも見据える。19歳の進化は止まらない。