リオデジャネイロ五輪金メダルの萩野公介(22=ブリヂストン)は4分10秒45と、同五輪銅メダルの瀬戸大也(22=ANA)に100分の1秒差で敗れ2位に終わり、6連覇を逃した。

 昨年9月の右肘手術から実戦復帰2戦目。午前の予選は4分16秒台と瀬戸に2秒差もつけられた。それでも「決勝は絶対に競るレースをする。精いっぱい、力を出し切る」と自らを鼓舞。気持ちを立て直すと、午後の決勝ではスタートから瀬戸と激しく競り合った。

 最初のバタフライでリードを許すも、次の得意の背泳ぎで逆転。平泳ぎで再び逆転を許すも、最後の自由形、残り50メートルは100分の4秒リードを奪う。最後は100分の1秒差で負けたが、本調子ではない中で、金メダリストの意地はみせた。

 プロ初戦。大接戦で盛り上げたものの「100分の1秒で負けた。勝負の重みを感じた」と、プロとして結果の大切さも痛感した。残り4種目。「刺激が入って、尻上がりに良くなるはず」と前向きに言った。