フィギュアスケート男子で10年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔氏(31)が8日、小学生時代の懐かしい思い出を振り返った。兵庫・西宮市の「ひょうご西宮アイスアリーナ」で行われたスケート体験教室に参加。株式会社クラレが主催したイベントで、兵庫県近郊の児童養護施設の子どもたち46人と約1時間半、交流した。

 高橋氏はスピンなど演技も披露すると、イベントの最後に来春小学1年生となる子どもにランドセルを贈呈し「自分も(小学校入学前は)ランドセルをかけて(学校に)行くのに憧れていた。もっと重たくて、歩くのがしんどかった覚えがあるけれど、だいぶ進化して軽くなっている。うらやましいですね」とニッコリ。司会者に促され久しぶりにランドセルを背負うと、岡山・倉敷市で過ごした小学校時代を「うちは上に3人いたので、お下がりが多かった。でもランドセルだけは新しいものを買ってもらった覚えがあります。色? 黒でした。その頃は黒と赤しかなかったでしょう」と思い返した。

 今回の「クラリーノ アッヒーくんランドセル基金」はランドセルを通じて子どもたちを元気にすることを目的に、10年からスタートしたプロジェクト。初参加だった高橋氏は「子どもは将来に向けてたくさんのチャンスがある。たくさんのことにチャレンジしてほしい。その中の1つが今日のスケートなんだと思います」と活動が持つ意味を強調した。