スポーツ庁の鈴木大地長官が24日正午ごろ、前日に行われた日大アメリカンフットボール部の悪質タックル釈明会見を受け、記者団の質問に応じた。「選手とコーチの主張が食い違っているというのは私も分かった」と述べ、この日夕方に日大関係者側から聞き取りすることを明かした。

 今日24日は日大が被害者側の関学大に回答書を提出する期限。「回答書の内容を我々も知っておく必要がある。スポーツとしてあのような指導はいかんだろうという旨をお伝えする」と語った。内田正人前監督は体調不良のため同庁には訪れず、大学関係者が対応するという。

 現時点で選手側と監督コーチ側の意見が食い違っている。あらためてスポーツ庁が真相究明にリーダーシップを発揮するとの立場を表明。だが、来庁する日大関係者が真相を明かさなかった場合は「その後は警察の捜査に全面的に委ねるしかない」と語った。

 また、内田氏と井上奨コーチが「相手QBをつぶせ」との指示はアメフトではよくあることと弁明していることについて「選手側が反論できない、いわゆる恐怖政治のもと、あの指示が正当なものといえるのか」と問われ、「指導者側と選手側のコミュニケーションが取るべきだ。『つぶせ』という具体的な意味を指示し、理解する両者の努力が必要だと思う。(選手側が)質問ができない状況を、これからは変えていかないといけない」と述べた。