国際オリンピック委員会(IOC)のデュビ競技部長は15日、2016年五輪の実施競技入りを目指す7競技のIOC理事会でのプレゼンテーションについて「7競技から素晴らしい提案を受けた。強力なプレゼンだった」と、いずれの競技についても内容を高く評価した。理事会後の記者会見で語った。

 12年ロンドン五輪の実施競技から外れた野球、ソフトボールのほか、ゴルフ、空手、7人制ラグビー、ローラースケート、スカッシュがプレゼンを行った。IOCは8月13日にベルリンで開く理事会で候補を2競技に絞り込み、10月9日の総会で正式決定する。

 ゴルフ、7人制ラグビーが有力との見方があるが、猪谷千春副会長は「(有力候補が)3つか4つある。どれを選ぼうか困っている」と述べ、新たな有力候補が浮上したことを示唆した。

 理事会が提案する2競技が総会で否決された場合の対応について、デュビ部長は「総会が最終議決機関であり、総会の意思による」と述べ、理事会で落選した5競技の復活選考もあり得るとの考えを示した。