2012年ロンドン五輪で国別金メダル獲得数トップ5を目指す日本オリンピック委員会(JOC)と各競技団体の強化担当者による事前調査が27日、ロンドンで行われ、市東部に建設が進む五輪公園などを視察した。

 開幕約3年前にJOCが40人規模の調査団を派遣するのは初めて。28日には事前合宿地として提携関係を結んだラフバラ大も視察する予定で、上村春樹JOC選手強化本部長は「現場の担当者が肌で感じ、状況を知った上で、強化スケジュールを立ててもらいたい」と述べた。

 五輪公園内には水泳会場の波状の屋根が骨格を現した。日本水連の上野広治競泳委員長は「建物はまだできていないが、だいたいの位置関係はイメージできた」と話した。

 ロンドンには日本スポーツ振興センターが海外初の出先機関として今夏にロンドン事務所を開設した。訪問を受けた高橋雅之所長は「事務所の機能とどんな活動ができるかを説明し、どんどん使ってくださいとお願いした」と述べた。