5月1日開幕の全日本選抜選手権(東京・代々木第2体育館)に出場する女子レスリングの山本聖子(29=スポーツビズ)が25日、都内で公開練習を行った。山本は世界選手権に4度優勝し06年に引退。結婚、出産を経て09年、3年ぶりに現役復帰した。全日本選抜選手権には、09年12月の全日本選手権で敗れたアテネ、北京五輪の63キロ級金メダリスト伊調馨(25)と、世界選手権63キロ級2連覇中の西牧未央(22)が出場する。

 山本は「伊調選手は守りがうまいと思うけど相手が誰とかは関係ない。せめてポイントを取りに行くだけ」。もともと59キロ級がベストの山本だが「63キロ級にして余裕がある。前は最後の1、2週間は体重を落とすのに必死だった。今はギリギリまで追い込めるので充実しています。ハードな練習に筋肉が応えてくれて、パワーがついた。優勝して(全日本選手権優勝の伊調との)プレーオフに勝って、今年の世界選手権(9月、ロシア・モスクワ)の代表になりたい」と話していた。