競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(47)が14日、日本代表選手にカツを入れた。都内で行われた日本水連の競泳委員会に出席、先月のパンパシフィック選手権(米国)の総括を行った。今季世界最高記録をマークするなど2冠を達成した平泳ぎの北島康介以外の選手たちに対し「入江陵介、古賀淳也、立石諒など春先に活躍した選手たちが、海外で行き切らなかった。記録が伸びないし、課題が見えない。このままではロンドン五輪のメダルの個数は苦しくなる」と危機感をつのらせた。

 パンパシフィック選手権は、アジア大会の日本代表の座がかかっていたため、まとまり切れなかったことを指摘。「これからはチームジャパンとして、自分のところ(東京CS)以外の選手にも、遠慮せずにアドバイスしていく。どうやったら五輪でメダルが取れるかテーマを持って練習しなければ駄目。海外で自由にやっている北島康介は、厳しいトレーニングがあったから、今がある。入江、古賀、立石が、そんなんじゃ駄目だ」と話した。