「三度目の正直」で平昌への冬季五輪招致を成功させた韓国は、夏季と冬季の五輪を開催する8番目の国になった。冬季五輪開催を「先進国家」への指標と捉え、招致にまい進したが、冬季競技の土台が整っているとは言い難い。ホスト国にふさわしい底辺拡大が7年後に向けて必要になる。

 五輪でメダルを狙える種目として集中強化されたスピードスケートはショートトラックを軸に国際舞台で健闘するが、スキー競技の本格的な普及、強化は始まったばかりだ。冬のスポーツは「見る競技」としては定着しておらず、大会の盛り上げには集客面も無視できない問題となりそうだ。

 インフラ面では韓国の玄関口となる仁川国際空港と平昌を結ぶ高速鉄道の整備が課題。2度の落選の中でIOCや国際競技団体の要求に沿った施設の拡充は進み、13会場中7会場はすでに完成した。施設面で問題が生じる可能性は少ない。

 平昌のある江原道は軍事境界線を挟んで北朝鮮に隣接する。昨年の韓国海軍哨戒艦沈没や延坪島砲撃などで北朝鮮との関係は悪化しており、南北関係の安定化も大会成功のためには欠かせない。