ラグビーW杯ニュージーランド大会の日本代表は外国出身者が10人を占める。ニュージーランド出身者が多く、ほとんどの選手が流ちょうな日本語を話す。日本の躍進は彼ら抜きにはない。

 オーストラリアや南アフリカなど移民国家で発展したラグビーは、代表資格の国籍に寛容だ。「プレーする時点の直前の36カ月間継続して当該国を居住地とする」など一定の条件でその国の代表になれる。2カ国目の代表にはなれない規則で、日本代表入りはニュージーランド代表オールブラックスなど祖国の代表への道を閉ざすことになる。

 高校から日本に留学したFWリーチ(22=東芝)は「オールブラックスを目指していたが、大勢の日本人にお世話になったので、日本を代表して戦おうと思った」という。ロックのトンプソン(30=近鉄)は日本国籍を取得した。「私は日本人。生まれた場所は関係ない。桜のジャージーを着て日本のために戦う」と強調する。

 5日付のニュージーランド・ヘラルド紙には「海外で代表になったニュージーランド出身者のベストフィフティーン」という特集が載った。15人のうち、日本勢はリーチとトンプソンが入った。

 日本の攻守の要、CTBニコラス(32=サントリー)はオーストラリア生まれでニュージーランド育ち。今大会前に日本国籍を取り「移民国家は国籍変更の抵抗感が少ない」と、国境を越える心境を日本語で説明した。