<ラグビー・トップチャレンジ1:九州電力68-17キヤノン>◇第3節◇11日◇東京・秩父宮ラグビー場

 第2試合だった九州電力は、第1試合の結果を受けて、自動昇格には4トライ以上、39点差以上の勝利が必要だった。ゲーム主将を務めたSO斉藤玄樹は「試合前は、正直厳しいと思っていた」という。だが、14-17で迎えた前半28分にCTBベン・ジェイコブスのトライで逆転。34分にロック浦真人がチーム4トライ目を決めて、最初のハードルをクリアすると、一気にイケイケムードになった。

 斉藤は「ハーフタイム(28-17)には、あと3本(トライ)は軽く行けるだろうと思った。だから『取り急がないように』と言い続けた」。当初のゲームプラン通り、敵陣で戦うことに徹した。相手のミスを突いて後半10分には37点差に、19分には42点差になるトライをいずれも平田一が奪い、ゴールも決まって44点差に。結局計10トライで圧勝した。

 自動昇格で3シーズンぶりのトップリーグ復帰を決め、平田輝志監督は「プレッシャーを楽しんで、力を出し切った選手を誇りに思う」と、心底うれしそうだった。