全日本柔道連盟(全柔連)は16日、東京・講道館で専門委員長会議を開き、4月以降のジュニア以下の大会で脳振とうを起こした選手は試合続行不可とする案をまとめた。選手の安全確保や事故防止が目的で、22日の理事会と評議員会に諮る。

 全柔連は中学や高校の部活動でけがをし、死亡事故につながるケースが少なくないことを考慮。この日の会議では昨年4月1日から今年3月15日まで高校1年生の男子3人が練習中に倒れて死亡した例が報告された。

 4月からの中学の武道必修化では柔道を選択する学校が多いとみられる。生徒への安全指導や事故発生時の応急措置強化のため、全柔連は5月19、20日に東京都内で全国指導者研修会を開催することを決めた。