2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は5日、東京都内で理事会を開き、「顧問会議」の議長に安倍晋三首相、特別顧問に日本オリンピック委員会(JOC)初代会長の堤義明氏(80)、元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏(86)、顧問にプロ野球の王貞治氏(74)らを選んだ。

 理事会に助言する役割を担う各界の代表者は170人に上り、オールジャパン態勢で開催準備に取り組む。

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島や首都圏の埼玉、神奈川、千葉の各県知事も入り、00年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さん(42)や招致活動で活躍した滝川クリステルさん(36)ら女性は全体の約2割となった。

 武藤敏郎事務総長に助言する「参与」には元検事総長の但木敬一弁護士(70)や小説家の林真理子さん(60)ら12人が就任。来年2月までに国際オリンピック委員会(IOC)に提出する大会開催基本計画の策定を推進するため、現在6部署の事務局を「警備」「会場整備」など10局に分ける組織改編も決めた。

 森喜朗会長は16日から2日間、岩手と宮城、福島の3県を就任後初めて訪問し、各県知事と会談する。