<男子テニス:パリマスターズ>◇第5日◇31日◇パリ◇男子シングルス準々決勝

 男子テニスの錦織圭選手(24=日清食品)が10月31日、パリで行われたマスターズ・パリ大会で4強入りし、年間成績などで上位8人が出場できる今季最終戦のATPツアー・ファイナル(9~16日・ロンドン)出場権を手に入れた。世界トップクラスの結果を積み重ね、今季の目標に掲げていた舞台に到達した。

 これまでは故障が目立った錦織選手。肉体改造の成果が出た今季はけがこそあったものの長期離脱がなく、安定していた。「例年よりは(けがが)少なくなってきた。体は強くなってきている」と手応えを口にする。

 春から一皮むけた姿を見せ、4月のバルセロナ・オープンでは体力が求められるクレーコートの大会で初の頂点に立った。4大大会の全米オープンでは2週間で7試合を戦い抜いてアジア男子初の準優勝。秋には自身初のツアー2週連続優勝も飾った。

 今季のもう1つの目標だった世界ランキングのトップ10入りは5月に達成した。その地位にふさわしい活躍を続け、限られた強豪だけが出られる最終戦へ進む。日本のエースは「自分の力で入れた。誇りに思う」と胸を張った。