<フィギュアスケート:GPシリーズ第6戦・NHK杯>◇第1日◇28日◇大阪・なみはやドーム◇男子ショートプログラム(SP)

 第3戦中国杯で中国選手と激突し負傷した羽生結弦(ANA)は、4回転ジャンプの転倒などミスが出て78・01点の5位と出遅れた。

 羽生は穏やかな表情で精彩を欠いた演技を振り返った。

 -SPは5位

 羽生

 (自己採点は)30点。すごく悔しい。実力不足だと思う。この感情が絶対にフリーにプラスになる。

 -激突から再起した

 羽生

 ここにいるのは奇跡に近い。車いすにも乗っていた。(負傷後)初めて滑った時はどうしようもなく痛かった。父と母に出られないかもと相談した。試合に出られる状態になったことがうれしい。

 -ジャンプでミス

 羽生

 体力がなかったわけではないと思う。ほとんど回復もしてきている。ハンディは感じなかった。跳んでいるフォームは間違いなくいいし、自分の中でも(成功の)目星はついている。回転の速度が遅い感覚があった。

 -フリーへ

 羽生

 フリーはもっと得点を稼げる。(演技構成の)難度を落としたと言っても(ソチ冬季)五輪で滑ったものと変わらない。ファイナルに行くために順位は大事。しっかりNHK杯を乗り切りたい。明日(29日)は明日で新しい演技。自信を持って一生懸命やりたい。