<高校ラグビー:日本航空石川40-0徳島科学技術>◇1回戦◇27日◇花園

 徳島科学技術(徳島)が完封負けした。トンガ人留学生を擁する相手に対し、前半10分までは敵陣で試合を進め、互角の攻防を見せた。しかし、マイボールラインアウトを取られるミスから、流れが一変。

 後半はスタミナも切れ、一方的に押し切られた。前半26分に、FWの要の左プロップ藤本大地(3年)が脳震とうの疑いで離脱したことも響いた。

 徳島工で出場して以来38大会ぶりの花園は、09年に徳島東工、徳島水産と統合して現校名で初めて臨んだ晴れ舞台だった。国方正一監督(45)は「序盤はいい勝負ができたけど、チャンスでウチはトライを取れず、向こうは確実に取ってきた。あそこ(前半10分にラインアウトを取られ)で『やばいな』と思った。藤本のケガも痛かったですね」と残念そう。SO小川竜介主将(3年)は「アタックは県大会通りにできた部分もあったけど、緊張して急ぎすぎたところもあった。前半15分ぐらいで、みんなのスタミナも切れた。あの15分を最後までできるようになったら」と後輩に初戦突破の夢を託した。