<全日本実業団ハーフマラソン>◇16日◇山口県維新百年記念公園補助競技場発着の21・0975キロ
「ママさんランナー」赤羽有紀子(28=ホクレン)が日本歴代3位となる1時間8分11秒の大会新記録で優勝した。03年に野口みずき(29)がマークした大会記録を18秒更新。目指す北京五輪1万メートル代表へ弾みをつけた。同僚のフィレス(21)は3位。渋井陽子(29)は4位に敗れた。
母は強し。ゴールした赤羽は、1歳半の長女優苗(ゆうな)ちゃんを抱き上げ「おなか空いた?」とママの顔に戻った。4キロすぎで渋井らを突き放して早くも独走態勢に入り、2位に55秒差をつける圧勝。福士、野口に次ぐ日本歴代3位のタイムを打ち立てた。ハーフ出場は06年8月の出産後初めてだったが「出産前に比べて呼吸が楽になった気がする」と自己記録を3分以上塗り替えた。
6月の日本選手権1万メートルで北京切符を狙う。同種目6連覇の福士に対しても「ガチンコなら向こうが上。それでも優勝が目標」と宣戦布告。北京では同じ出産経験者のラドクリフ(英国)との対面も目指す。将来は「マラソンも走りたい」と夢は尽きない。
夫でコーチの周平氏(28)も洗濯以外すべての家事をこなしてサポートする。愛する夫と娘との“三人四脚”で北京への道をひた走る。【太田尚樹】


