25日の大阪国際女子マラソンを制した渋井陽子(29=三井住友海上)が、8月の世界選手権(ベルリン)で勝負に徹する。序盤は我慢して、終盤から抜け出す新パターンでの優勝から一夜明けた26日、大阪市のホテルで会見。「ここまで来たら、メダルを狙いたいので、勝負に徹するかもしれませんね」と抱負を述べた。鈴木総監督も「世界選手権は勝ちにいった方がいい。記録は別のところで出せる」とフォローした。

 渋井は04年のベルリンマラソンで、2時間19分41秒の日本記録(当時)を樹立。コースは異なるが、世界選手権も平たんで、スピードレースになる可能性もある。渋井は「私は速い選手になりたいので、強い選手にはなれない。記録は狙いたい」と理想を掲げるが、次回はメダル狙いの走りになる。「縁起はいいところなんで楽しみです」というベルリンで、大阪で身につけた負けない走りを披露する。