沖電気工業(OKI)は25日、全日本実業団女子駅伝で優勝3度を誇る強豪の陸上競技部を、厳しい経営環境を理由に3月末で廃部すると発表した。新原保徳監督やスタッフ、所属6選手に関し、広報部は「移籍を希望する人には移籍先を探したい。残留希望者にはOKIグループで雇用を考えていきたい」とコメントした。

 OKI陸上部は、86年(昭61)に「宮崎沖電気陸上部」として発足し、宮崎県を拠点に活動。88年には旭化成時代に男子マラソンの宗兄弟らを育てた広島日出国氏を監督に迎え、96年からの4年間で全日本実業団女子駅伝を3度制するなど一時代を築いた。02年末から昨春までは91年世界選手権男子マラソン金メダルの谷口浩美氏(現東京電力監督)が監督を務めた。

 過去にはアトランタ、シドニー両五輪1万メートル代表の川上優子、00年の日本選手権1万メートル優勝の岡本幸子らが所属したが、最近は振るわず、昨年の同女子駅伝で22位に終わっていた。