<bjリーグ:仙台89ERS88-84新潟アルビレックスBB>◇17日◇宮城・登米市登米総合体育館◇第5戦

 楽天に続き、こちらも勢いが止まらない!

 仙台89ERSが新潟アルビレックスBBを下し、05-06シーズン以来となるチームタイ記録の開幕5連勝を果たした。高橋憲一主将(28)が、自身最多の25得点で勝利に貢献。18日の新潟戦で、新記録の開幕6連勝を狙う。

 誰もがキャプテンのプレーに目を奪われた。試合終了間際、84-83の場面で高橋が、勝利を決定づけるフリースロー2本を淡々と決める。勝利を確信した浜口ヘッドコーチ(HC)は、ブザーが鳴る前にベンチの選手たちと握手を交わした。3点シュート7本中5本を沈めた高橋は「練習の成果です」と笑顔。開幕4戦で、わずか2本しか決められなかった男は、徹底した自主練習で完ぺきに修正した。

 楽天のCS第2ステージ進出も追い風になった。試合前、会場アナウンスで、楽天山崎武の3ランが伝えられた。ハーフタイムには楽天の勝利が伝えられ会場が沸いた。浜口HCは「すごくうれしい。昨日もテレビで見てました。何とか日本一になってほしい」と笑顔。新聞の「野村語録」をチェックするほどのファンでもある。

 これでチームの開幕連勝新記録へ王手をかけた。6点ビハインドで迎えた第4クオーターで逆転し「タフな試合を勝てたことが大きい」と浜口HC。高橋主将は「楽天、ベガルタの勢いに続いて、開幕6連勝したい」と決意を口にした。他の仙台プロスポーツに負けじと89ERSも、初優勝に向かって勝ち続ける。【三須一紀】