<柔道:グランドスラム東京>◇最終日◇13日◇東京体育館◇男女5階級

 男子100キロ超級に暗雲が漂った。世界選手権無差別級を制した上川大樹(明大3年)が準決勝で敗退。全日本王者の高橋和彦(新日鉄)は準決勝でテルサー(ドイツ)に脇固めの反則で勝ったが、その際に右ひじを負傷し、決勝を棄権した。12年ロンドン五輪に向け、不安が生まれた。男子100キロ級は穴井隆将(天理大職)が優勝した。

 男子の篠原監督の会見で最初に話題になったのは、100キロ超級だった。「超級の(代表)4人の(ポイントの)取られ方が悪い。まだまだです」と、苦言から始まった。

 世界選手権王者(無差別)で、伸び盛りのホープ上川が、世界ランク17位の金(韓国)に開始早々に払い巻き込みから後ろけさ固めに抑え込まれた。いったんは逃れたが、すぐに同じ流れで今度はがっちりと抑え込まれる合わせ技一本で敗退。「最悪。情けないです。同じ技で…。『バカだなオレって』って思ってました。とりあえず、自分は弱いというのが分かりました」と肩を落とした。

 テルサーに右ひじを固められた状態で倒れた高橋は悲痛な表情。「食った自分も悪かったが…。ポイント取られていたし、負けた試合」と振り返った。ひどく腫れているため、アイシングで状態をみて検査は14日以降になる。年明けの欧州遠征は難しい状況だ。

 12年ロンドン五輪に向けて、来年11年は出場枠を争うポイントを取ることが最重要。柱2人に不安がでたことは頭が痛い。「痛いのなんのは言ってられない。ついてこられないやつはやめてもらう」と、篠原監督は厳しいゲキを飛ばすが、注目度が高い階級だけに、立て直し急務だ。