全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長(59)は6日、4月の柔道全米体重別の無差別級で優勝して全日本王者・鈴木桂治との対戦を望んだ総合格闘家・石井慧(24=アイダッシュ)の要求を一笑に付した。石井が試合後に「鈴木桂治現王者と戦いたい。彼にその度胸があればの話ですけど」と挑発したことについて、この日、熊本・八代市で行われた女子日本代表の合宿で吉村委員長は「話題づくりみたいなもん。注目を浴びていたいんだろう」と相手にしなかった。08年北京五輪100キロ超級金メダリストの柔道復帰戦は見たという。だが「相手は、ど素人に毛が生えたような感じやった」。米国代表で16年五輪に出場する意欲を示すことにも「柔道を本当に愛しているなら(挑発することは)言わん」と取り合わなかった。