<バスケットボール女子ロンドン五輪アジア予選兼アジア選手権1次リーグ:日本79-51インド>◇4日目◇24日◇長崎・大村市体育文化センター◇観衆1210人

 高校生の活躍で、日本が1次リーグを突破した。格下のインドを相手に、17歳の長岡萌映子(札幌山の手)が今大会初先発。両チーム最多の19得点、14リバウンドを奪って79-51の勝利に貢献した。日本と韓国、中国、台湾の4位以上が確定。27日の準決勝は1位韓国と4位台湾、2位か3位の日本は今日25日の1次リーグ最終戦と同じ中国と対戦し、優勝国へ与えられる来年のロンドン五輪切符を争うことになった。

 スーパーJK(女子高生)が躍動した。韓国戦での激闘から一夜明け、日本は先発5人全員を入れ替えた。長岡は開始2分、角度のない左から3点シュートを決めると、得意のリバウンドでゴール下を制圧。「リバウンドは取れましたけど、コーチ陣には15本取れと言われてましたので、1本足りなくて悔しいです」。63歳の中川文一監督を横目にニヤリとする強心臓で、主将の大神(おおが)ら主力を完全休養させた。

 昨季高校3冠を達成したホープは、今回が国際大会デビュー。中川監督は「最初は顔が引きつってたけど、『グッド』って言ってたら地に足がついた。若いエネルギーでいきたかった」と目を細めた。順当に準決勝へ駒を進め、褒められて成長中の長岡は「もっとできると言われましたし、まだまだ」と気合をみなぎらせていた。