ラグビーのW杯日本代表が、和のリズムに乗って長丁場を戦い抜く。30日、W杯(9月9日開幕)に向けて成田空港から開催国ニュージーランドへ出発。フッカー堀江翔太(25=パナソニック)が、三味線を持参したことを明かした。もともとギターが弾ける堀江は、08年ごろから三味線に興味を持ち、演奏するようになった。代表のテーマ曲や「上を向いて歩こう」も弾けるといい、「ファンクション(試合後の両チームの交歓会)の時に弾いて盛り上がりたい」と話した。

 一方、ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(HC=46)はギター片手に飛行機へ乗り込んだ。遠征のたびに持ち歩き、ストレス解消に奏でるという。選手たちの前で披露したことはないが、堀江は「(セッションの)機会があったらいいですね」と競演を希望した。

 日本は今大会で2勝を目指している。1次リーグ同組にはニュージーランド、フランスなど強豪がひしめくだけに、目標は遠く険しい。フィフティーンは約1カ月、重圧の中で戦う。そんな中、堀江とカーワンHCの和洋セッションが実現すれば、張り詰めたチームの雰囲気は和むに違いない。【森本隆】