テニスの男子世界ランク2位のノバク・ジョコビッチ(25=セルビア)が、7日に幕を閉じた楽天ジャパンオープンで日本男子史上初のツアー2勝目を挙げた錦織圭(22)を、「必ず世界一になれる最高の逸材」と絶賛した。ウエア契約をしているユニクロの招きで初来日。16日に都内で同社とのチャリティー基金設立会見に出席し、「(錦織と)いつかはグランドスラムの決勝で戦いたい」と、ともにユニクロと契約する選手同士の頂上決戦を夢見た。

 錦織は先週の上海で2回戦敗退後、拠点の米フロリダ州に戻り、今週は休養中。痛めた左ひざと右足首をMRI(磁気共鳴画像装置)で撮影し結果待ちの状態だ。この日はビデオで「目標はグランドスラム優勝。そのためにはジョコビッチを倒す」と力強いメッセージを送った。

 昨年11月のスイス室内準決勝で錦織は当時世界1位だったジョコビッチを破った。ジョコビッチも「すでに僕は彼に負けている。だから、いつでもチャンスはある」と錦織のグランドスラム制覇について言及。「世界の誰もが、彼の才能を高く評価している」と、賛辞の嵐だった。