<男子テニス:楽天ジャパンオープン>◇第5日◇4日◇東京・有明テニスの森公園

 昨年優勝で、世界13位の錦織圭(23=日清食品)が2連覇を逃した。同17位のニコラス・アルマグロ(28)に6-7、7-5、3-6の2時間13分の熱戦の末、最後は持病の腰痛が限界で力尽きた。7日発表の最新世界ランクは、18位前後に落ちるが、20位以内にとどまる予定だ。次戦は7日開幕の上海大会となる予定。

 体や心を縛り付けた重圧に、錦織はついに敗れた。大事なポイントとなると、ミスすること、敗れることへの恐怖と自信のなさで、攻めることができない。第1セット4-1リード、5-4でセットポイントを握りながら逆転された。「凡ミスが出た。1セット目がキーだった」。試合が長引けば長引くほど、今大会当初から抱えていた腰痛が激しさを増した。最終セット3オールから自分のサービスゲームを失うと、最後はサーブも100%で打てないほど消耗した。「最後は腰が痛くて。でも結果がすべて」。世界ランクは落ちるが、トップ10への挑戦には再スタートが切れるトップ20にとどまる。今年残り3大会。重荷から解放され、新たなスタートを切る。