ラグビー日本選手権決勝戦が28日、東京・秩父宮で行われる。7年ぶりの優勝を目指すサントリーは27日、東京・府中市のグラウンドで雪交じりの雨の中、最終調整。清宮克幸監督(41)は「万全です」と自信を見せた。2連覇を狙う三洋電機は群馬・太田市でプレー確認程度の軽い練習。飯島均監督(44)は「決勝にふさわしい素晴らしい試合をする」と約束した。

 雨が途中で雪に変わる中、サントリーは約1時間の今季最後の練習。就任3年目の清宮監督は「引き締まった空気に選手の息遣い。いい練習だった。この3年間で一番の準備ができ、満足している」と笑顔。CTB山下主将も「相手がどこでも、1つ1つのプレーに魂を込めて、やり切るだけ」と闘志をかき立てた。

 三洋電機には昨季の日本選手権決勝から今季もリーグ戦、プレーオフ1回戦で敗れて3連敗中だけに、今回こそ負けられない。攻めるサントリーに守る三洋電機の構図。7人のリザーブにBK陣を4人入れたのは攻撃ラグビーを意味する。東芝の元所属選手の不祥事はラグビー界に暗い影を落とした。清宮監督は「このままでは何も知らない人にはネガティブなスポーツになる。だから、ラグビーの魅力を伝えていかなければいけない」と好勝負を約束した。