<ラグビー・U20世界選手権:日本54-17ウルグアイ>◇21日◇15-16位決定戦◇愛知・瑞穂公園ラグビー場

 日本が最終戦で54-17とウルグアイに圧勝し、今大会初勝利を挙げた。既に来年の下部大会降格が決まっていたが、最後に意地を見せて最下位を免れ、昨年と同じ15位で終えた。ただ、世界との差は大きく、薫田真広監督(42)は長期的な強化の必要性を訴えた。昨年と同じ顔合わせとなった決勝は、ニュージーランドが44-28でイングランドを下し、2年連続2度目の優勝を飾った。

 日本が最後にようやく笑った。4連敗で迎えた15位決定戦。試合開始から猛攻を仕掛け、前半だけで6トライを奪った。フランカー有田主将は「勝てて本当によかった」とホッとした表情を見せた。ただ、開催国のアドバンテージがありながら、16チーム中15位。1勝しかできなかった薫田監督は「世界との一番の差は経験」と所属チームで出場機会に恵まれないこの世代の強化の難しさを指摘。来年の下部大会予選は今年9月に始まるだけに、「現場レベルでは対処できない部分もある。10年スパンの強化方針を出してやっていかないと」と、早急に動きだす必要性を訴えていた。