<水泳世界選手権:競泳>◇7月31日◇イタリア・ローマ

 200メートル背泳ぎ決勝で、入江陵介(19=近大)が日本新記録をたたき出し銀メダルを獲得した。

 1日未明に飛び込んできたうれしい知らせに、地元・大阪の関係者らは「感動を与えてくれた」「ロンドンでは金を」と喜びに沸いた。

 大阪府東大阪市の近畿大では、民放の放映に合わせ会議室でパブリック・ビューイングを実施し、学生ら約250人が声援。入江選手がラスト50メートルで優勝したピアソル選手を追い上げるとどよめきが起こり、ゴール後は大歓声に変わった。

 イトマンスイミングスクールで後輩の佐々井敦規さん(19)は「優勝してもおかしくなかった。先輩の泳ぎは美しくてセンスに満ちあふれていて、世界一の泳ぎです」と感動した様子。

 近大出身でシドニー五輪200メートル背泳ぎ銅メダリストの中尾美樹さん(31)は「ロンドン五輪までの3年間でまた課題も出てくると思う。うまくつなげてほしい」とエールを送った。

 一方、小中学校時代に指導していた矢野俊克さん(60)は「世界経験が少ない中でよくやった。100メートルで負け、すごいプレッシャーの中でメダルを取れたのは成長の証し。まずは体を休めてほしい」とねぎらった上で「金メダルのためにさらにキック力を強化してほしい」と注文をつけた。