<大相撲秋場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館

 横綱朝青龍(27=高砂)が早くも3敗目を喫した。関脇豊ノ島戦は立ち合いで得意の左四つになりながら、寄って出るときに右上手を切られ、巻き替えようとしたところを逆に押し込まれた。土俵際で耐えた後に再び寄って出て逆転勝ちしたかに見えた。

 だが、その前に朝青龍の右かかとが土俵から出ていたと三保ケ関審判長(元大関増位山)の右手が挙がっていた。納得できない朝青龍は、風呂で大声を出し、手首に巻いていたテープを壁にたたきつけるなど大荒れ。「残ってると思うんだけどね」と話し、報道陣にも「本当に出ていた?」と確認するなど、最後まであきらめきれない様子だった。