日本相撲協会は21日、大相撲初場所(来年1月10日初日・両国国技館)の新番付を発表し、11月の九州場所で12度目の優勝を15戦全勝で飾り、年間86勝の最多勝記録をつくった横綱白鵬が2場所ぶりに東の正位に戻った。

 先場所で2場所連続の負け越しとなった千代大海が大関から転落。1999年初場所以来、66場所ぶりの関脇で進退を懸ける。琴奨菊が3場所ぶりに小結へ復帰したが、新三役は4場所連続でいなかった。新三役と新入幕がともに3場所連続で出ないのは史上初で、新鮮さに欠ける番付となった。

 先場所11勝に終わった横綱朝青龍が西。大関陣は先場所10勝の琴欧洲が東の正位で日馬富士が西。幕内在位が99場所となった魁皇は幕内勝利数の史上1位記録、807勝まであと1勝と迫った。

 東関脇は先場所9勝の把瑠都が守り、先場所7勝止まりの鶴竜が西関脇から西小結に降下した。

 モンゴル出身の白馬と光龍が再入幕し、幕内の外国出身力士はこれまでの16人を上回って史上最多の17人になった。ほかの再入幕は7場所ぶりに戻った北太樹と2場所ぶりに復帰の栃乃洋。

 新十両は中国出身で2人目の関取となる蒼国来と日体大出身の宮本改め妙義龍で、再十両はいなかった。外国出身力士の新十両が4場所連続で出るのは史上初。