6年ぶりに幕内から陥落した西十両筆頭の妙義龍(37=境川)が、今場所初白星を挙げた。
今場所初めて幕内土俵に立ち、東前頭17枚目の剣翔に、低い立ち合いからすぐに2本差し、休まず攻めて一気に寄り切った。初日から3連敗していたが「何連勝しようが、何連敗しようが気にしていない。まあ、負け続けているより、1番でも勝つと気分は違うけどね」と、笑顔を交えて完勝した取り組みを振り返った。
前日までは「ちょっと相撲のバランスが悪かった」という。体の状態は「悪くない」といい、精神面でも「プレッシャーもない」と、心身ともに状態は悪くなかったが、わずかにかみ合わずに星が上がっていなかった。そんな中で、この日の朝稽古では、東前頭2枚目の弟弟子、平戸海と申し合いを行ったという。本場所中は、基礎運動などに終始し、相撲を取る稽古まで行う関取衆は少ない。それでも、精力的に稽古する平戸海に刺激を受け「元気やし、頑張っている。それに立ち向かいたいという気持ちにさせてくれた」と、気持ちが高ぶり、37歳のベテランは、疲労の蓄積などお構いなしに、朝から大粒の汗を流してこの日に臨んでいた。同時に、14歳下の弟弟子に感謝していた。
5日目は、自身と同様、8年ぶりに幕内から十両に陥落した遠藤との注目の一番となった。ただ、これまでと変わらず「肩の力を抜いて取りたい」と、若いころからの猛稽古で培った相撲勘、技術、さらには若手に対抗する強い精神力で、連勝を目指していく。

