日本相撲協会の第三者機関「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」の奥島孝康座長(日本高野連会長)は11日、同協会の理事長人事について「そう簡単に今の理事長に代われる人はいない。力士出身者から選ぶのならば、継続せざるを得ない」と言及し、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)の当面の続投に理解を示した。全国高校野球選手権大会が行われている甲子園球場で報道陣に語った。

 今後の理事長後任人事については、奥島座長は7月末にも外部から理事長を招く私案を披露している。この日も「内部の親方同士なら対立するし、だれがやってもいろんな意見があって押しつぶされる。外部の人にやってもらった方がすっきりするだろう」と強調。12日の相撲協会臨時理事会を「もめるだろう。改革する方向でいくのか、混乱するのか」と予測した。