大相撲の野球賭博事件をめぐり、NHK記者が警視庁による家宅捜索の情報を携帯電話のメールで知らせていた問題で、相手は時津風親方だったことが9日、関係者への取材で分かった。

 時津風親方は同日、共同通信の取材に「こちらから(捜査)情報を要求したことはなく、一方的にメールが送られてきただけ。メールが来て、どうこうしたこともない」と話した。

 警視庁からも既に任意で事情聴取され、「メールを見て何かしたことはない」という趣旨の説明をしているという。捜査関係者によると、メールの情報に基づいて証拠隠滅が行われた形跡も見つかっていない。

 NHKによると、報道局スポーツ部の男性記者が、家宅捜索が行われる当日の7月7日午前0時ごろ「あす賭博関連で数カ所が捜索されるようです。ガセ情報だったらすみません。NHKから聞いたとばれたら大変なので他言無用でお願いします」との携帯メールを送信した。

 警視庁は親方を賭博事件の捜査対象としており、情報通り7日に賭博開帳図利の疑いで、東京都墨田区の時津風部屋のほか、愛知県犬山市の名古屋場所の宿舎を家宅捜索した。

 記者は「NHKによる取材ではなく、付き合いのある他社から聞いた話だったので、メールで真偽を確かめようと思った。最近その人と連絡を取れておらず、関係づくりもしたかった」と説明している。(共同)