<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇大阪府立体育会館

 日本相撲協会で昇進問題を預かる審判部の松ケ根副部長(元大関若嶋津)は春場所12日目の22日、3敗目を喫した大関把瑠都(27=尾上)について「厳しい。来場所のためにも残りを頑張らないといけない」と話し、今場所後の綱とりが事実上消滅したとの見解を示した。

 北の湖理事長(元横綱)も「横綱になるには13勝、14勝が必要とされる。次にチャンスがいつ来るか分からないが、きょうみたいな相撲だと厳しい」と否定的に話した。

 横綱審議委員会(横審)の内規には昇進の条件として「大関で2場所連続優勝かそれに準ずる成績」とある。先場所に初優勝した把瑠都は、1敗でトップの白鵬と鶴竜に2差をつけられた。