抜き打ちの簡易尿検査で大麻に陽性反応を示した平幕露鵬(28=大嶽)が4日、精密検査の分析で「黒」となっても、身の潔白を主張するために徹底抗戦する意向を固めた。関係者によると、既に弁護士と相談し、法廷闘争も辞さない覚悟を決めた。また、一両日中に自身が信頼する病院で再検査するという。

 関係者は言う。「精密検査の結果が白になると信じているが、万が一に再び陽性反応を示して黒と判定しても、それを受け入れるつもりはないようです。そのために既に弁護士をつける相談を始めました」。やましいところはないとして、露鵬は5日に両国国技館で行われる横綱審議委員会けいこ総見にも出席するという。

 一方、十両白露山(26=北の湖)に近い関係者は「関取はひざの古傷もあり、日常的に痛み止めを服用している。それに反応したのではないか」と露鵬と同じ理由を上げて反論した。ただし、師匠の北の湖理事長が協会トップの立場という事情から、法廷闘争の覚悟まではできていないという。