週刊現代側証人の板井圭介氏(元小結板井)が16日、東京地裁に出廷し、北の湖前理事長との取組で八百長をしたと証言した。被告側代理人から「84年7月11日の北の湖との取組は、ガチンコ(真剣勝負)なのか八百長なのか」と問われると「八百長です」と言い切った。この時は自ら北の湖前理事長に八百長を持ち掛けて成立。50万円を受け取ったという。

 だが、その後は「珍証言」を連発した。他力士の八百長の証拠については「八百長に証拠なんかあるわけがない。みんな分からないようにやっているんだから」と開き直った。00年に自分から週刊現代記者と接触したことについては「これ、言っちゃっていいんですかね。マンチェスターUのチケットを取ってくれたから、そのお礼です」と、情報をリークした経緯を説明し、法廷内を戸惑わせていた。