横綱白鵬(24=宮城野)が6日、東京・墨田区の部屋で、兄弟子の幕下龍皇と連続で50番取って、80分間も土俵を独占した。50連勝で充実の汗を流すと「やるときはやるから。横審に言っとけ~」と冗談めかして笑った。

 部屋関係者によれば、4日の横審けいこ総見で「番数が少ない(11番)」と批判されたことを気にしていたという。普段は「けいこは量より質」という横綱が、珍しく「今日は番数をやろうと思っていた。途中から『なんかいけそうな気がする~』って」。お笑いタレントの天津木村をマネながら、達成感を漂わせた。

 秋場所(13日初日、両国国技館)へ向けて、7日からは出羽海部屋などへ出げいこする予定だ。出羽海部屋は横綱朝青龍も出向く可能性があるが「先輩横綱だからね。やるときはやるし、流れで」と、三番げいこも受けて立つ構え。

 一方の朝青龍はこの日、3日ぶりに休んだ。9月6日は12年前、明徳義塾高へ留学するために初来日した日。記念日も律義に「2勤1休」を貫いた。信念を曲げた白鵬と、信念?

 を曲げない朝青龍。「実りの秋」となるのは、どっちだろうか。【近間康隆】